手足口病とは?症状・検査・治療・登園の目安をわかりやすく解説|つくば市の小児科|つくばキッズクリニック

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手足口病とは?症状・検査・治療・登園の目安をわかりやすく解説

小児科医がやさしく解説|夏に増えやすい感染症

手足口病とは?症状・検査・治療・登園の目安をわかりやすく解説

手足口病は、手・足・口の中に水ぶくれのような発疹が出る、お子さんに多いウイルス感染症です。 多くは数日〜1週間ほどで自然に回復しますが、口の中が痛くて水分がとれないと、脱水に注意が必要です。

記事更新:2026年6月|つくばキッズクリニック

手足口病の症状を保護者向けに説明するやさしいイメージ画像
手足口病は、手・足・口の中の発疹と、口の痛みによる食欲低下がポイントです。

🌸 症状|手・足・口に出る発疹が特徴です

手足口病では、感染してから数日後に、口の中、手のひら、足の裏、足の甲などに小さな水ぶくれが出ることがあります。 おしり、ひざ、ひじのまわりに出ることもあります。

症状 手足の発疹

手のひら、足の裏、足の甲などに、小さな赤い発疹や水ぶくれが出ます。

症状 口の中の痛み

口内炎のようになり、しみて食べにくくなることがあります。

症状 発熱

熱が出ることもありますが、高熱が長く続くことは多くありません。

保護者の方に見てほしいポイント
発疹の数よりも、水分がとれているか、機嫌はどうか、ぐったりしていないかが大切です。

口の中が痛いと、食欲が落ちたり、よだれが増えたり、いつもより機嫌が悪くなることがあります。 「食べられない」よりも、まずは「水分がとれているか」を確認しましょう。

🔍 検査|多くは診察で判断します

手足口病は、特徴的な発疹の場所や、口の中の様子、流行状況などから診断することが多く、 通常は特別な検査をしないことが多い病気です。

よく見るところ 手のひら、足の裏、足の甲、口の中、おしり、ひざ、ひじなど
検査が必要な場合 水ぼうそう、とびひ、アレルギー、虫刺されなど、ほかの病気との区別が必要な場合
大切なこと 発疹の見た目だけで判断が難しいこともあるため、心配なときは小児科でご相談ください。
写真を撮っておくと診察で役立つことがあります
発疹は時間とともに変化するため、発疹が出始めた頃の写真があると、診断の参考になる場合があります。

🍀 治療|特効薬はなく、つらい症状をやわらげます

手足口病はウイルスによる感染症のため、抗菌薬、いわゆる抗生剤は通常効きません。 治療の中心は、痛みや発熱をやわらげながら、水分をしっかりとることです。

治療 水分補給

一度にたくさん飲めなくても、少量ずつこまめに飲めれば大丈夫です。

食事 しみないもの

ゼリー、プリン、豆腐、冷ましたおかゆ、冷たいうどんなどがおすすめです。

お薬 症状に合わせて

熱や痛みがつらい場合は、必要に応じて解熱鎮痛薬を使うことがあります。

口が痛いときに避けたいもの

  • オレンジジュースなどの酸っぱい飲み物
  • 熱い食べ物
  • 味の濃いもの、しょっぱいもの
  • 硬くて口の中に当たりやすいもの
食事より水分が優先です
1〜2日あまり食べられなくても、水分がとれて尿が出ていれば、あわてすぎなくて大丈夫なことが多いです。

🚑 受診の目安|この症状があるときは早めに相談を

手足口病の多くは軽症ですが、まれに髄膜炎や脳炎などを起こすことがあります。 次のような症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。

注意してほしい症状

  • 水分がほとんどとれない
  • 半日以上おしっこが出ない、尿が明らかに少ない
  • ぐったりしている、顔色が悪い
  • 強い頭痛がある
  • 嘔吐を繰り返す
  • 高熱が続く、または熱が下がらない
  • 呼びかけへの反応が悪い、視線が合いにくい
  • けいれんがあった
  • 呼吸が苦しそう

特に小さなお子さんでは、口の痛みで水分がとれず、脱水になりやすいことがあります。 「いつもと違う」「なんとなく心配」と感じるときも、遠慮なくご相談ください。

🏫 登園の基準|発疹が残っていても登園できることがあります

手足口病は、インフルエンザのように「発症後○日まで出席停止」という一律の決まりがある病気ではありません。 登園の目安は、熱がなく、口の痛みの影響が少なく、普段の食事や水分がとれて、全身状態がよいことです。

登園を考えてよい目安 熱が落ち着いている、普段に近い食事や水分がとれる、機嫌がよい、いつも通りに過ごせる
登園を控えた方がよい目安 発熱がある、口が痛くて食べられない、水分がとれない、下痢が強い、ぐったりしている
発疹が残っている場合 発疹だけで登園できないとは限りません。ただし、園のルールがある場合は、園にも確認してください。
登園再開後も手洗いは続けましょう
症状が落ち着いたあとも、しばらく便からウイルスが出ることがあります。 おむつ交換後、トイレ後、食事前の手洗いを続けることが大切です。

🫧 予防|手洗い・タオル共有を避けることが大切です

手足口病には、現在、一般的に使えるワクチンや予防薬はありません。 そのため、毎日の生活の中で、基本的な感染対策を続けることが大切です。

予防 石けんと流水で手洗い

食事前、トイレ後、おむつ交換後は特に丁寧に洗いましょう。

家庭内 タオルの共有を避ける

家族内で広がることもあるため、タオルやコップの共有は避けましょう。

おむつ 排泄物の処理に注意

おむつ交換後は、手洗いを忘れずに行いましょう。

❓ よくある質問

Q1. 手足口病は何日くらいで治りますか?

多くは数日〜1週間ほどで自然に軽快します。口の痛みが強い間は食事がとりにくいことがありますが、水分がとれていれば様子を見られることも多いです。

Q2. 発疹が残っていたら登園できませんか?

発疹だけで登園できないとは限りません。目安は、熱がなく、口の痛みの影響が少なく、普段の食事や水分がとれて、全身状態がよいことです。園のルールがある場合は園にもご確認ください。

Q3. 手足口病に抗生剤は必要ですか?

手足口病はウイルス感染症のため、通常は抗生剤は効きません。治療は、水分補給や痛み・発熱への対応など、症状をやわらげる治療が中心です。

Q4. 兄弟や大人にもうつりますか?

うつることがあります。原因となるウイルスが複数あるため、過去にかかったことがあっても、またかかることがあります。家庭内では手洗い、タオル共有を避ける、おむつ交換後の手洗いが大切です。

Q5. 口が痛くて食べません。どうしたらよいですか?

まずは水分を優先してください。ゼリー、プリン、豆腐、冷ましたおかゆ、冷たいうどんなど、しみづらく、やわらかいものがおすすめです。酸っぱいもの、熱いもの、味の濃いものは痛みが強くなることがあります。

まとめ|手足口病は「水分」と「全身状態」を見てあげましょう

手足口病は、手・足・口に発疹が出る、子どもに多いウイルス感染症です。 多くは自然に回復しますが、口の痛みで水分がとれないと脱水に注意が必要です。

登園は、発疹が完全に消えたかどうかよりも、 熱がなく、食事や水分がとれて、元気があるかを目安に考えます。 心配な症状がある場合は、早めに小児科へご相談ください。