何歳まで身長は伸びる?「あと何cm伸びる?」を考えるポイント(こどもの身長豆知識 vol.8)|つくば市の小児科|つくばキッズクリニック

〒300-2655 茨城県つくば市島名2610-1

トピックス TOPICS

何歳まで身長は伸びる?「あと何cm伸びる?」を考えるポイント(こどもの身長豆知識 vol.8)

何歳まで身長は伸びる?「あと何cm伸びる?」を考えるポイント(こどもの身長豆知識 vol.8)

「うちの子は、あと何cmくらい身長が伸びますか?」
「何歳まで身長は伸びるのでしょうか?」

成長外来でも、親御さんからとてもよく聞かれる質問です。

お子さんの身長が気になっていると、 「最終的に何cmくらいになるのか」 は、とても気になりますよね。

実は、 「○歳になったら身長が止まる」 と年齢だけで決めることはできません。

身長があとどのくらい伸びるのかを考えるには、 年齢だけではなく、思春期の進み具合や骨の成熟、これまでの身長の伸び方 を見ることが大切です。

成長にあわせて身長が伸びていく子どものイラスト

年齢だけでなく、成長の時期やペースによって身長の伸び方は変わります

① 身長は何歳まで伸びるの?

子どもの身長は、骨の両端にある 「成長軟骨(骨端線)」 という部分で骨が伸びることによって高くなります。

子どものうちは、この成長軟骨が残っているため身長が伸びますが、 思春期が進むにつれて骨が成熟し、やがて成長軟骨が閉じていきます。

成長軟骨が閉じると、基本的にそこから大きく身長が伸びることはありません。

★ 大切なポイント

「何歳まで伸びるか」は、暦の上の年齢だけではなく、 「骨がどのくらい成熟しているか」 によって変わります。

② 身長が一番伸びるのは「思春期」

子どもの身長は、毎年同じペースで伸びているわけではありません。

乳幼児期に大きく伸び、その後は比較的ゆっくりした伸びになります。 そして、思春期に入ると再び身長が大きく伸びる時期がやってきます。

🌱 思春期の代表的な変化

女の子: 乳房がふくらみ始める → 身長が大きく伸びる → 初潮

男の子: 精巣が大きくなる → 身長が大きく伸びる → 声変わり・ひげなど

この「思春期の成長スパート」の時期は一人ひとり違います。

そのため、同じ12歳でも、 「これから大きく伸びる子」もいれば、 「すでに思春期がかなり進んでいて、伸びがゆっくりになっている子」もいます。

③ 「今、背が高い=最終身長も高い」とは限りません

小学校高学年くらいになると、 「クラスでもかなり背が高いから、このまま大きくなりそう」 と思うことがあります。

ところが、身長を考えるうえでは 「今の身長」だけを見るのでは不十分 です。

思春期が周囲より早く始まったお子さんは、 一時的に身長がぐんぐん伸びて、同級生より背が高くなることがあります。

しかし、思春期が早く進むと骨の成熟も早く進み、 その分身長が伸びる期間が短くなることがあります。

「急に身長が伸び始めたから安心」とは限りません。
年齢のわりに思春期の変化が早い場合には、身長の伸び方とあわせて確認することが大切です。

④ 「あと何cm伸びる?」を考える3つのポイント

将来の身長を正確に「○cm」と予測することはできません。 ただし、いくつかの情報を組み合わせることで、 今後どのくらい成長する余地がありそうかを考えることはできます。

① これまでの身長の伸び方

1年間に何cm伸びているか、成長曲線に沿って伸びているかを確認します。 1回だけの身長よりも、数年間の身長の記録がとても重要です。

② 思春期がどのくらい進んでいるか

女の子では乳房の発育や初潮、男の子では精巣の発育や声変わりなど、 思春期の進み具合は今後の身長を考える大切な手がかりです。

③ 骨年齢(こつねんれい)

手のレントゲン写真などから骨の成熟度を評価する方法です。 実際の年齢より骨の成熟が進んでいるのか、遅れているのかを確認し、 今後の成長を考える参考にします。

小児科で成長曲線や骨年齢について説明を受ける親子のイラスト

成長曲線・思春期の進み具合・骨年齢などをあわせて考えることが大切です

⑤ 「骨年齢」が分かると、何が分かる?

たとえば、同じ13歳のお子さんでも、 骨の成熟の程度は同じとは限りません。

骨年齢が実際の年齢より若ければ、 まだ身長が伸びる余地が比較的残っている可能性があります。

反対に、骨年齢が進んでいて成長軟骨がかなり成熟している場合には、 身長が伸びる残りの期間が短くなっている可能性があります。

ただし、 骨年齢だけで最終身長が正確に決まるわけではありません。

成長曲線、年間の成長速度、思春期の進み方、両親の身長、現在の身長などを 総合して考えることが大切です。

⑥ 「あと何cm?」より大切なこと

身長についてご相談を受けると、 どうしても「最終身長が何cmになるのか」に目が向きがちです。

もちろん、将来どのくらいの身長になるのかは気になるところです。

しかし、小児科でそれ以上に大切にしているのは、 「その子らしい成長を続けているか」 ということです。

現在の身長が平均より低くても、 その子なりのペースで成長曲線に沿ってしっかり伸びている場合もあります。

一方で、身長そのものは平均範囲内でも、 それまで順調だった身長の伸びが急に悪くなった場合や、 成長曲線を下向きに横切っていく場合には注意が必要です。

⑦ こんなときは一度ご相談ください

🌿 身長について相談してみてもよいサイン

  • 同年代のお子さんと比べて、かなり身長が低い
  • 以前より身長の伸びが悪くなってきた
  • 成長曲線が少しずつ下向きになっている
  • 1年間の身長の伸びが少ない
  • 周囲よりかなり早く思春期の変化が始まった
  • 「あとどのくらい伸びるのか」が気になっている

身長の評価では、 過去の身長・体重の記録がとても大切です。

母子手帳、幼稚園・保育園の記録、学校の身体測定の記録などがあれば、 受診時にお持ちいただくと、これまでの成長の様子をより詳しく確認できます。

まとめ

  • 身長が何歳まで伸びるかには大きな個人差があります
  • 身長の伸びには思春期のタイミングが大きく関係します
  • 年齢だけではなく、成長速度・思春期・骨年齢をあわせて評価します
  • 「今の身長」だけでなく、これまでどのように伸びてきたかが大切です
  • 気になる場合は、過去の身長・体重の記録を持って小児科へ相談しましょう

お子さんの身長について、 「このままで大丈夫かな?」 「あとどのくらい伸びるのかな?」 と気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

身長は、一度の測定だけではなく、 時間をかけて成長の経過を見ることがとても大切です。

🌱 お子さん一人ひとりの「成長のペース」を大切に 🌱

※身長の伸び方や思春期の時期には大きな個人差があります。本記事は一般的な情報をお伝えするものであり、個々のお子さんの成長については診察や検査による評価が必要な場合があります。